問候①
草むらに倒れていた健は、スマホを握ったまま見知らぬ異世界「中原大陸」に転生していることに気づく。電波もWi-Fiもゼロ。頭の中にSFっぽい「言語習得システム」のUIがポップアップし、中国語を学ぶことでスキルポイントが貯まると判明。途方に暮れていたところ、草むらの奥から明るい声が飛んできた。




「你好」はレベル1の攻撃魔法。でも侮れない――コミュニケーションの扉を開ける最強の一言。声調って四種類あって、「妈麻马骂(māmámǎmà)」全部意味が違う。ラスボスステージの予感しかない。……あと「好吃(hǎochī)おいしい」「水(shuǐ)水」「菜(cài)料理」がスキル登録された。空腹って偉大。